働き方改革によって副業や転職を考える人が増えてきています。
特に転職エージェントを利用しての転職活動は、転職後すぐに年収アップにつなげることができます。
一方、ネットで転職エージェントについて調べていると『良くない評判』を目にする機会も多くあります。
一体どちらの情報が正しいのでしょうか?
転職エージェントを利用する前に知っておきたい6つの真実について詳しく解説しています。
この記事を読むことで以下のようなことが理解できます。
・転職エージェントの真実
・転職エージェントを賢く利用する方法
・転職活動を行う意味
では順番にみていくことにしましょう。
転職エージェントを利用する前に知っておきたい真実6選
まず大前提に転職エージェントを利用して転職活動を考えていると言うことは、今の会社への不満や将来に対する不安を感じています。
経団連の会長やトヨタの社長も「終身雇用を維持することはできない。」と発表しています。
経団連会長の記事:日経新聞より
トヨタ社長の記事:日経ビジネスより
つまり、これから日本で生活をしていくためには、自分のスキルを自分で磨いて自分でキャリアアップをしていかなければいけないのです。
その中でも転職は、自分のキャリアを作る際に重要な手段の1つであると言えます。
また転職エージェントは、あなたの転職をサポートしてくれる重要な存在であると認識しましょう。
上記を踏まえて、転職エージェントを利用する前に知っておきたい6つの真実は以下の通りです。
・転職エージェントのビジネスモデル
・転職エージェントはどんどん潰れている
・転職エージェントでおすすめされやすい転職プラン
・マーケットボリューム
・年齢別の転職難易度
・転職エージェントには得手・不得手がある
この真実を知っているか知らないかで転職活動のクオリティは、天と地ほどの差が出ます。
ぜひ最後までお読み下さい。
転職エージェントのビジネスモデル
企業が人材を獲得する方法は大きく2つあります。
・直接雇用する方法
・人材紹介事業(転職エージェント)を利用する方法
多くの企業は人材を採用する場合、直接雇用する方法を選びます。
理由は、費用がそれほどかからないからです。
一方で後者の人材紹介事業(転職エージェント)を利用する方法は費用が沢山かかります。
何故なら転職エージェントを利用して転職に成功すると、企業は転職エージェントに転職者の年収の30~40%の報酬を支払わなければいけないからです。
転職エージェントの仕組みを図で表すと以下の通り。
一方で転職エージェントには、転職希望者をどこでも良いから転職させたいと言う気持ちがあります。
なぜならビジネスモデル上、転職希望者が転職しないと報酬を受け取ることができないからです。
転職エージェントの仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、転職エージェントの仕組み【求職者が無料で使える理由】で詳しく解説しています。
転職エージェントはどんどん潰れている

転職エージェントは、厚生労働省の許可が必要なビジネスです。
転職エージェントは2020年6月現在、約18,000ほど存在しています。
また、新規申請数も数百~1,000件ほどあります。
一方で同じくらいの数の転職エージェントが潰れています。
転職エージェントは初期費用が少なく始められて、参入障壁が低いビジネスモデルです。
このためライバル企業が多く、競争が激しいビジネスとも言えます。
また、新規参入の転職エージェントは顧客を転職させるために、色々な手を使って転職希望者を転職させようとします。
つまり、新規参入の転職エージェントを利用するときは、細心の注意を払う必要があります。
転職エージェントでおすすめされやすい転職プラン

転職プランは基本的に下記の4つから成り立っています。
・キャリアアップする転職プラン
・キャリア維持する転職プラン
・キャリアダウンする転職プラン
・キャリアを復活させる転職プラン
※キャリアを復活させる転職プランとは、転職に失敗したときにキャリアを前職レベルに戻す転職プランのこと。
上記の4つの中で転職エージェントがおすすめしやすいプランは、キャリアダウンする転職プランです。
何故なら、楽に確実にお金になるから。
例えば、年収500万円の優秀な人材を年収350万円で雇うことができたら、雇用した企業は得をするわけです。
一方であなたが求めているキャリアアップする転職はかなり難しい転職であると言えます。
手間暇かけてサポートしても内定までたどり着ける確率は高くありません。
転職エージェントの心理を図で表すと以下の通りです。

転職希望者に寄り添ったサポートをしてくれない場合、このような事態に陥ると言うことを理解しましょう。
転職市場のマーケットボリュームを理解する

マーケットボリュームとは市場規模とも言われ、その分野における市場の大きさを言います。
日本企業の求人に対する考え方の多くは、『新卒を一括採用して自社で人材を育てる』と言うものです。
つまり、中途採用のニーズはそれほど高くないと言うことを理解しておきましょう。
とは言っても、中途採用のニーズがないかと言われればそうではありません。
・外資系企業
・ベンチャー・スタートアップ企業
上記の企業は、中途採用のニーズが高い傾向にあります。
また上記2つの企業は劣るものの、中小企業にも一定のニーズが存在します。
このことから大手企業への中途採用はニーズが少なく、大手企業への転職は難しいと言うことが分かります。
つまり、大企業ほど求人が少なく、外資・成長企業ほど求人が多いという事実を知っておきましょう。
年齢別における転職難易度

転職活動は、年齢が高くなるほど難しくなる傾向にあります。
➤20代・・・転職しやすい
➤30代・・・普通
➤40代・・・転職は難しい
この情報は厚生労働省の資料からも裏付けされています。
参照:厚生労働省
このデータから男性の転職率は、20代では11%越え、30代では7.7~8.9%、40代では6%以下となり、右肩下がりになっていることが分かります。
女性(一般)のデータでも同様の傾向がみられました。
この結果を見ても分かるように、30~40代でも転職ができないというわけではありません。
しかし、20代と比べると明らかに転職活動では不利になると言うことが分かります。
つまり、転職活動は早ければ早いほど自分にとって有利になるのです。
転職エージェントには得手・不得手がある

転職エージェントは求職者の条件によって得手・不得手があります。
例えば以下の通りです。
・営業職に強いエージェント
・IT業界に強いエージェント
・事務職に強いエージェント
・外資に強いエージェント
・ベンチャーに強いエージェント
・ミドル層に強いエージェント
・第二新卒に強いエージェント
こう言った感じで、エージェントにも特徴があります。
例えば、魚を買いたいのに肉屋さんに買い物に行く人はいないですよね?
それと同様で、転職エージェントの得意な分野を見つけ、サポートを受けることが転職活動成功の秘訣です。
つまり、すべての転職エージェントがあなたの転職活動の強い味方になるかというとそういうことではないということを理解しましょう。
また、担当者によっても得手・不得手が異なり、タイプが存在します。
例えば以下の通り。
・アドバイザータイプ
・カウンセラータイプ
・メンター・コーチタイプ
・コンサルタントタイプ
あなたが仮に、転職エージェントからアドバイスがほしいと思っているとします。
しかし担当者エージェントがカウンセラータイプだった場合、エージェントからアドバイスを貰うことはできません。
その結果、エージェントに対する不満は募っていきます。
こういった状態を防ぐためには、担当者の変更を申し入れたり、違う転職エージェントを利用することでミスマッチを防ぐことができます。
転職エージェントのタイプについては○○という記事で詳しく解説しています。
転職エージェントを賢く利用する方法

以上が転職エージェントの6つの真実です。
では以上を踏まえて、転職エージェントを賢く利用するためにはどうすれば良いのかについて考えていきます。
結論ですが転職エージェントを賢く利用するためには、以下の4つに気を付ける必要があります。
・自分が求めている転職条件を的確に伝えること
・エージェントに勧められた転職プランを正しく判断すること
・エージェントが信頼できないときは利用をやめること
・エージェントとの相性を見極めること
これらについて順番に解説していきます。
自分が求めている転職条件を的確に伝える

あなたが転職を考えている理由の大半が、
・今の職場が不満
・将来が不安
この2つに絞られます。
つまりあなたは、今の職場の環境に満足していないと言うことです。
では、あなたの理想の職場や将来が安心できる会社とはどのようなものでしょうか?
転職エージェントを利用する前に、自分の悩みを的確に捉え、それを伝えられるようにしておきましょう。
例えば給料に不満がある場合、転職条件は今よりも高い給料があげられます。
残業が多いことに不満があるのであれば、残業時間を減らしたり、なくすことが条件になります。
こう言った感じで自分の求めている転職条件を整理していきましょう。
エージェントに勧められた転職プランを正しく判断する

あなたが求めている転職プランは、キャリアアップをする転職です。
とは言え、おすすめされやすい転職プランは、キャリアダウンする転職プランです。
つまり、転職エージェントから紹介される求人情報が必ずしもあなたの希望条件に合うものではないということを理解しておきましょう。
エージェントの中には、
・転職に必要なのはお金ではない
・あなたの経験やスキルが活かせますよ
と言って平気でキャリアダウンの転職を勧めてくるエージェントも存在します。
このような事実を知り、おすすめされた転職プランがあなたの希望に合っているのか正しく判断するようにしましょう。
エージェントが信頼できないときは利用をやめること

先ほどの話の続きです。
エージェントが信頼できなくて利用を辞めたいときは、遠慮なく転職エージェントの利用をやめましょう。
転職エージェントの利用をやめることに対するあなたへのデメリットは0です。
一方で、信頼できないエージェントを利用して転職したときに起こる不安は未知数です。
転職エージェントは2020年6月現在、約18,000ほど存在しています。
その中から自分に合う転職エージェントを選べば良いだけです。
もし、転職エージェントの利用事態が嫌になった場合は、すべてやめてもOKです。
エージェントとの相性を見極めること

転職エージェントを利用するときは、エージェントとあなたの相性を見極めることが重要です。
ポケモンで例えるとわかりやすいかもしれません。
炎タイプは水タイプに弱く、水タイプは草タイプに弱いです。
つまり、自分の苦手なタイプのエージェントと転職活動をしても、良い条件に出会うことはありません。
自分のタイプと相手のタイプを判断して、相性のよいエージェントから転職活動のサポートを受けるようにしましょう。
転職活動は自分を輝かせる自分磨きである

転職活動は結局、自己満足でしかありません。
・給料を上げて理想の生活を手に入れたい
・残業を無くして、自分の時間を作りたい
・子どものために時間を制限して働きたい
どれも叶うと嬉しいことですよね?
しかし、あなたはさまざまな制約を付けて上記の条件を我慢しています。
例えば下記の通り。
・どうせ私には無理・・・。
・こんな都合の良い職場なんてあるわけがない・・・。
・私が我慢すればなんとかなる・・・。
こうやって理由を付けて希望条件を制限するのは辞めませんか?
本来のあなたは、もっと価値がある存在です。
あなたがもっと自由にキラキラして働くためには、信頼できる転職エージェントを利用するしかないのです。
保育士さんにおすすめできる転職エージェントは、○○という記事から見ることができます!